在宅血液透析とは、医療施設の管理のもと、患者様本人がご自宅で透析を行う治療で、40年以上の歴史の中で、重大な事故は起こっていない安全性の確立された治療法です。
ご自宅に透析機器を設置し、患者様本人が透析回路の組立、自己穿刺、透析中の状態管理、返血、片付けまでの全ての手技を行います。
患者様が透析中は、各種操作や急変時の対処をサポートするため介助者が必要となりますので、安心して在宅血液透析を行うために患者様と介助者の方には、一定の教育トレーニングにて透析の知識・技術の習得が必要となります。
透析回数、透析時間に制限がないので、個人の生活スタイルに合わせて透析スケジュールが自由に決められるので、仕事や家庭生活への影響も少なく、透析中も家族と接する時間が取れるので、家庭生活を十分に楽しむ時間的余裕が生まれます。
透析回数、透析時間を自由に増やし、十分な透析治療を行う事で、体内の過剰な水分や老廃物が蓄積している時間を短くする事ができ、その結果体調の大幅な改善、長期合併症の予防や食事制限、飲水制限がほとんどなくなります。
1.透析者本人が在宅血液透析を希望し、介助者の同意・協力が得られること
2.在宅血液透析に影響するような合併症がないこと
3.自己穿刺ができること
4.自己管理ができること
5.透析装置・水処理装置の設置場所、材料保管場所があること
6.医師が在宅血液透析が可能であることを承認していること
7.月に1〜2回程度の受診が可能であること
8.社会復帰する意欲があること
◎患者様本人ができないところを部分的に支援する役割です。
◎年齢、性別などに制限はありません。
◎患者様と一緒に教育トレーニングにて、知識・技術を習得していただきます。
◎透析中に患者様と連絡がとれる所であれば、食事の準備、掃除、洗濯、子供の世話など自由にできます。
医師との面接(患者様本人、介助者の方と来院していただきます)
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自宅訪問(在宅血液透析を行うにあたり、透析機器設置場所、上下水道、電気容量、物品材料の保管場所等の確認)
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導入教育トレーニング
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自宅改修工事(患者様負担)
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透析機器設置
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在宅血液透析開始
(初回は看護師、臨床工学技士が訪問し透析開始から終了まで立ち合わせていただき、翌日からは患者様本人、介助者
の方で行っていただきます)
◎透析機器装置は当院より無料で貸出致します。
◎月に1回、臨床工学技士がご自宅を訪問して、機器の動作確認などの保守点検や物品の在庫を確認致します。
ご質問のある方は、いつでも当院にお問い合わせ下さい。